乳がん告知を受けた日、一番最初に考えたこと

診察室に呼ばれるまでの時間

生検結果を聞きに行った日。
診察室付近で母と待っていました。

診察を終えた方が出てきても、なかなか次の人が呼ばれませんでした。

診察室の中では、先生が誰かに同席をお願いするような電話をかけている声が聞こえていました。

その後、何かを印刷しているような音もしていました。

その時の私は特に何も思っていませんでした。

でも後から母に聞くと、その時すでに「嫌な予感がしていた」と言っていました。

先生が無言で渡してきた1枚の紙

しばらくして、私の番号が呼ばれました。

診察室に入ると、先生と男性看護師さんがいました。

先生は何も言わず、1枚の紙を私に渡しました。

私も何も言わず、その紙を読みました。

そこには色々な言葉が並ぶ中、「悪性」という文字がありました。

私は先生に、

「乳がんですか……?」

と聞きました。

先生は静かに、

「乳がんです」

と言いました。

その瞬間、本当にびっくりして、頭が真っ白になりました。

一番最初に聞いたこと

でも、その時真っ先に聞いたのは、自分のことではありませんでした。

「赤ちゃんに母乳をあげているんですが、赤ちゃんは大丈夫なんでしょうか?」

ということでした。

先生は、

「それは大丈夫です」

と言ってくれました。

その言葉に少し安心したのを覚えています。

治療の説明は、ほとんど頭に入らなかった

その後、先生から治療について色々説明を受けました。

でも、正直ほとんど覚えていません。

頭が追いついていませんでした。

ただ、

「治療の関係で、母乳を止める薬を飲んでもらいます」

と言われた時、そこで初めて涙が出ました。

母乳育児への思い

母乳育児は、長年の憧れでした。

産後すぐは母乳量が少なく、混合で育てていました。

それでも、

「軌道に乗ったら完母で育てたい」

そう思って、夜中の授乳や搾乳も頑張っていました。

だから、「母乳を止める」という言葉が、思っていた以上につらかったです。

ずっと考えていたのは子どものことだった

先生の説明は続いていました。

でも私が考えていたのは、産まれたばかりの子どものことばかりでした。

「この子はこれからどうなるんだろう」

その不安でいっぱいでした。

母の涙

診察室では涙を見せなかった母も、診察が終わってエレベーターへ向かう途中、

「ママのせいだねごめんね、ママより先に死なないでね」

と泣きました。

その言葉は、今でも忘れられません。

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